ペルー紀行　〜リマへの遠き道程〜

遡ってペルー紀行を書いてみようと思う。

出発当日午前中、未だ荷造りが終わっていなかったので時計と競争しながらスーツケースを閉める。
飛行機の出発は17:20だがツアーの集合は15:20。
この空港での2時間がかなり辛いが仕方ない。

ほぼ定刻どおりにJAL62はロスに向け離陸。
B747-400はエコノミークラスでも個人テレビ画面がついていてゲームや映画も数種放映されていて選べるようになっていた。
同行の友人はさっそく映画を見始めたが機内アナウンスでたびたび中断され怒る。
やがて機内食が配られた。メニューは「ビーフシチュー」または「タイと野菜の煮物」
煮物を選んだがご飯はバサバサ、煮物はやたらと甘くとても食べられるような味ではない。
シチューを選んだ友人曰く「妙にスパイシーで肉も固くて食べられない」。
JALなので食事は良いのかと期待していたが大きく裏切られる。
気流のせいかやたらと揺れ、ロクに眠ることも出来ないままロスに到着。
8時間40分ものフライトだったのに到着時間は出発時よりも早い午前11時15分。日付変更線を踏んで私には計算できない時差の世界に突入していた。

ロスからは「ランチリ航空」という聞いたこともないチリの飛行機に乗り換え。
さすがに疲れてウトウトする。
途中赤道通過時あたりに多少の揺れはあったが快適なフライト。
食事もソースのかかった牛肉のステーキとフルーツでJALのものよりかなりおいしい。
ロスから8時間のフライトを経てようやくリマに到着。
トータル20時間にも及ぶ長旅だったが時計の上では「26日17:20」に出発して「26日23:50」に到着。

リマでは現地の日本人ガイドが出迎え。
「みなさま、お疲れ様でした」この一言を聞いただけで「うわぁー！コテコテやー！！」と思わせる言葉を持つ大阪出身の兄ちゃんだった。
兎にも角にも疲れきった一行を乗せたバスはリマ市内のホテルへと向かうのであった。