雪が恋しい

2000年12月27日
どこかで雪が1m降ったらしい。

東京で生まれ育ったのだが大学で札幌に行った。
新潟出身の祖母は「なんでわざわざ雪の降るようなところに行くんだろうねぇ」と嘆いていた。
最初の年は雪が嬉しくて仕方なかった。
地面がかなり冷たくなっているので降った雪が一粒目から積もっていく。
それがめずらしくて寒い夜中に外で雪を眺めたりもした。

東京では誰も踏んでない雪があったらまず足跡をつける。
しかし札幌ではそんなことをすると大変なことになってしまう。
キケンだから誰も踏み込んでないのだ(笑)
雪の降らない地方から来た学生は一度はハマる罠。
そして雪が嬉しい学生たちは雪合戦やかまくら作りに精を出すのであった。

だが、最初の感動が去ったあとは、自転車は使えない、道はすべる、車は駐車場で埋もれる、と現実に直面し雪の厳しさを知ることになるのである。

それでも毎年、外がぼんやりと明るくて妙に静でその年初めて雪が積もった朝、カーテンを開けるのが楽しみだった。


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